目次
普段は疎遠で全く接点のない親戚でも、その人が身寄りもないまま一人暮らしをしていたら、ある日突然「あなたのご親戚の方が亡くなったので、遺骨を引き取りに来てください。」と連絡が入ることもあります。
そんなときに困るのが、遺骨の処分方法でしょう。
身近にいる身内の遺骨なら、手厚く供養したいと思うものですが、親戚とはいえ、仲も悪く、思い入れのない人の遺骨となると、自宅に置いておくのも嫌になるかもしれません。
だからといって燃えるゴミとして捨てる・・。
というのはやめておいたほうがよいです。
なぜなら遺骨を捨てるのは犯罪で、逮捕されてしまう可能性があるからです。
遺骨を捨てると死体損壊・遺棄罪になる
遺骨をゴミとして捨てると死体損壊・遺棄罪に問われることになる可能性があります!
骨になっているのに、死体損壊罪になるなんてちょっと驚きですが、
刑法第190条「死体損壊・遺棄罪」には、「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。」との記載があります。
もしも、遺骨を捨てたことがバレたら犯罪者になってしまうのです。
嫌いな人の不要な遺骨だからといって、むやみに捨ててしまうのは止めておきましょう。
いらない遺骨をどうにかしたい・・!
でも捨てるわけにはいかない・・。
だからといって、思い入れのない遺骨のために、高額なお墓を建てるなんてありえない!
嫌いな人の遺骨なんて1日も早く処分したい!
そんな時に役立ってくれるのが送骨です。
送骨とは、遺骨を郵送でお寺や霊園に納骨するサービスで、数万円程度で納骨できます。
送骨なら、自宅にある遺骨を郵送で納骨できるので、わざわざお寺や霊園まで出かける必要もありません。
納骨した遺骨は永代に渡ってご供養されるので、お墓参りに行く必要もありませんし、追加でかかるお金もありません。
送ったら終わりです。
恨まれることなく遺骨にサヨナラすることが出来ます。
ほんとにあった遺骨を捨てて逮捕された事件
遺骨を捨てて逮捕された。
あまり大きなニュースにはなっていませんが、遺骨を捨てて事件になったケースがありますでご紹介します。
コインロッカーに骨壺を捨てた疑いで逮捕
JR東京駅のコインロッカー内に妻の遺骨を納めた骨つぼを捨てた疑いで74歳の男が逮捕されました。
男は火葬後の妻の遺骨を自宅で保管していましたが、「別の女性と一緒に住むことになり邪魔になった」と供述しています。
マンションのゴミ集積所に遺骨を不法投棄で逮捕
マンションのゴミ集積所に、遺骨や骨壺を捨てた疑いで59歳の男が逮捕されました。
男は、自分の住んでいるマンションに捨てて騒ぎになって住めなくなると困るからと、自分とは無関係のマンションのゴミ集積所に遺骨や骨壺を捨てていました。
遺骨の入った骨壺を川に流して逮捕
父親の遺骨の入った骨壺をゴミ袋に入れて、川に流したとして60歳の男が逮捕されました。
男は、「お金がなくて埋葬できなかった。捨てるのは悪いとわかっていたが、住む場所がなく持ち歩けなかった。」と供述しています。
遺骨を捨てる理由
遺骨を捨てる人の理由はさまざまです。
お金がないから・・。
故人が憎いから・・。
嫌いだから・・。
遺骨が邪魔だから・・。
そんな理由で遺骨を捨てる人も少なからずいます。
ですが、
どんな理由であっても遺骨を捨てるのは犯罪です。
捨てても見つからないから・・。と決めつけてかかると、大変なことになるかもしれませんよ。